肺炎について
原因別死亡率での肺炎は第4位で、65歳以上の高齢者においては第1位となっています。さらに肺炎で死亡する人の92%は高齢者です。さらに、高齢者がかかる肺炎の多くは誤嚥によるものです。誤嚥性肺炎は適切な抗生物質の投与で治ることが多いものですが、根本である嚥下機能の低下を修正できなければ再発してしまいます。誤嚥には、食事物が気道に流れてしまうものと、口内の病原菌が唾液などと一緒に気道に流れ込む不顕性誤嚥があります。不顕性誤嚥は元気な高齢者でも起こりうる誤嚥で、特に睡眠状態で咽仏の位置が下がってしまうからです。加齢とともに増える不顕性誤嚥を完全になくすことは難しいですが、誤嚥を防ぐ対策は色々とあります。自分に合った方法で予防をしましょう。
【肺炎】誤嚥性肺炎と、その他の肺炎
誤嚥の原因を知り、適切な対策をしましょう
誤嚥とは何らかの原因で嚥下障害を起こし、本来は気道に流れるはずのない食べ物や病原菌が気道を経由して肺に達してしまう事をいいます。そして、嚥下障害から誤嚥を起こし、誤嚥性肺炎を発症してしまいます。
加齢とともに筋力が低下して嚥下障害状態になると、「食事の際のむせ」「風邪のような咳」「食べ物を飲込むときの違和感」といったサインが起こります。このような状態ですと上手く食事ができなくなりますので、このサインを感じたら診察を受けましょう。
誤嚥性肺炎の特徴的症状
- ①激しく咳が出る
- ②高熱が出る
- ③息苦しい
- ④濃い痰が出る
誤嚥性肺炎の気になる兆候
- ・元気がなくなる
- ・食事に時間がかかる
- ・口の中の食べ物をためこんで飲み込めない
- ・食事の後に疲れる
- ・ぼーっとしていることが多い
- ・失禁をしてしまう
誤嚥以外の肺炎も
日常生活の中でも、肺炎にかかる原因の病原菌は体内に入り込んできます。
誤嚥性肺炎のほかにも、色々な種類別の肺炎を表示してみましょう。
- 細菌性肺炎:肺炎のなかで最も頻度の高いもので、細菌が原因による急性肺炎です。
- ウイルス性肺炎:インフルエンザウイルスなどのウイルスが原因による急性肺炎です。
- マイコプラズマ肺炎:真性細菌であるマイコプラズマにより引き起こされる肺炎で、 晩秋から早春にかけて5歳から35歳ぐらいにかけての子供や比較的年齢の若い人が感染しやすくなっています。
- クラミジア肺炎:クラミジアにより引き起こされる肺炎で、主に幼児が感染します。
- 寄生虫による肺炎:肺に寄生虫が住み着くことで引き起こされる肺炎です。
- 喫煙による肺炎:喫煙により引き起こされる肺炎です。
- 過敏性肺炎:肺内部の肺胞でアレルギーが発生することで引き起こされるアレルギー性肺炎です。
- 薬剤性肺炎:薬の服用や点滴、健康食品やサプリメント利用した際の副作用として発生する肺炎です。
- 膠原病性肺炎:病気などから体を守る免疫の仕組みに異常が発生し、自分自身の肺を攻撃してしまうために発生する肺炎です。
- 肺胞性肺炎:肺の組織である肺胞が炎症を起こすことで発生する肺炎です。
【肺炎】が心配な人へ、おススメ健診コース
スタンダード人間ドック(胃カメラ)・腫瘍マーカー検査付き
45,360円(税込)
所要時間約2時間、身体・血圧測定等の健康診断に加えて、胃カメラによる胃の検査・腹部超音波検査(腹部エコー)で、胃や十二指腸などのがん・潰瘍・ポリープの有無や肝臓、胆のうや腎臓の腫瘍や結石等の有無を調べます。
内容
- ・特定健康診査
- ・胃内視鏡検査
- ・腹部エコー
- ・腫瘍マーカー
プレミアム人間ドック◇三大疾患◇胃カメラ
135,000円(税込)
人間ドックの検査項目に加えて、頭部MRI・MRA検査、肺がん検査(胸部CT検査)、心臓冠動脈MRA検査、アミノインデックス検査、腫瘍マーカー4項目をセットにした全身コース(胃カメラ)です。
内容
- ・特定健康診査
- ・胃内視鏡検査
- ・頭部MRI・MRA
- ・胸部CT
- ・心臓冠動脈MRA
- ・アミノインデックス
- ・腫瘍マーカー
- ・腹部エコー