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気になる病気をチェック!
胃潰瘍を患う胃のイラスト

胃潰瘍について

胃潰瘍は40歳以降の人に多く見られ、胃酸の影響を受けて胃壁に潰瘍を発生する消化性潰瘍の代表格です。症状は胃炎に似ており、胃部の痛みや不快感を感じます。放っておくと重症化する事もあり、潰瘍部分から出血したり、穿孔(胃壁に穴があくこと)により腹膜炎などの症状が起きたりします。胃潰瘍の多くは、薬の服用などで治療できますので、胃に異変を感じたら、早めの検査をして治療する事が大切です。胃潰瘍の症状は内視鏡で潰瘍を診ることで、潰瘍の進行度を調べることができます。この病気は胃がんと同様に、ピロリ菌との因果関係があるようです。その全てに言える訳ではありませんが、かつて胃潰瘍にかかったことのある人は胃の中のピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の存在を確認し、すぐにでも除菌することをお勧めします。

【胃潰瘍】の発症原因

ピロリ菌と胃がんと胃潰瘍

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は“胃がん”においても大きな原因の一つでしたが、胃潰瘍の発症原因においても大きな要因となっています。
近年では胃がんと胃潰瘍は直接の因果関係が無いことは知られていますが、ピロリ菌を通じて考えれば間接的な関係は大きいと言えるでしょう。
胃潰瘍発症の原因のうち、ピロリ菌に由来するものは、なんと70%前後もあるとされています。

ピロリ菌以外で胃潰瘍の原因として知られているのは非ステロイド性消炎鎮痛薬です。
解熱鎮痛座として知られるこれらの薬剤は、胃酸から胃粘膜を守るうえで重要な役目をしているプロスタグランジンの合成を抑制する作用をもっています。その薬剤を服薬すると、胃の防御機構が障害され潰瘍を形成するのです。薬剤に由来する胃潰瘍の特徴は、上腹部痛などの症状を伴わない例が多いので、治療を受けないまま悪化して出血を起こしたり、難治性の潰瘍に移行する例が多いといわれています。最近では胃壁への影響の少ない解熱鎮痛剤も出ていますので、長期間の服用を要する人は掛かりつけの医療機関に相談して下さい。

胃潰瘍に大きな原因となるピロリ菌は除菌によって駆除が可能です。
40歳以上では半数以上の比率で保菌者となっていますので、心配な方は調べることをお勧めします。
尚、除菌後に再感染する可能性もあるのがピロリ菌です。胃潰瘍を発症し、完治した後も、ピロリ菌は要注意です。定期的に検査をしておきましょう。

ピロリ菌におびえる胃のイラスト

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