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気になる病気をチェック!
脳正面のイラスト

脳腫瘍について

脳腫瘍は頭蓋骨のなかにできる腫瘍です。体の他の部位から、がんが転移してくる転移性脳腫瘍と、脳の中から腫瘍ができる原発性脳腫瘍とに分類されます。そのうち、転移してくる転移性脳腫瘍は全て悪性、原発性脳腫瘍は良性と悪性とに分かれます。脳腫瘍を疑える症状としましては、頭痛・嘔吐・視力障害・視野障害・めまい・運動麻痺・痺れ・失語・複視・聴力障害・顔面神経麻痺・痙攣・発作など、脳腫瘍という余分なものが脳内に出来ることにより、頭蓋骨で囲まれた内部の圧力が高くなり、様々な症状を起こします。脳腫瘍全体の内訳をみてみますと、原発性が約85%、転移性が約15%です。脳腫瘍の治療は、腫瘍の種類とその大きさや位置に応じて行われます。CTやMRI等の画像診断では腫瘍の良悪判断や組織型まで推測する事が可能ですが、確定診断には手術などによって細胞を採取し、顕微鏡による細胞検査が必要です。

【脳腫瘍】良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍

良性脳腫瘍でも、多くは手術が必要

先に述べたように脳腫瘍には“良性脳腫瘍”と“悪性脳腫瘍”に分けられます。その良性脳腫瘍には星細胞腫・髄膜腫・神経鞘腫・頭蓋咽頭腫・ジャーミノーマなどがあります。脳のどの位置に発生するかで症状が違っていて、治療法もその都度違ってきます。小さいうちは無症状な事が多く、急激な発達や転移も少ないことから良性とされています。しかし、良性であっても、脳腫瘍が発育して脳を圧迫してしまうと様々な障害が起きてしまうので、外科手術によって切除する必要があります。原発性脳腫瘍のうち、良性腫瘍の占める割合は6割~7割といわれています。脳腫瘍全体の割合では5割強が良性の脳腫瘍です。
良性脳腫瘍は急激な増大や転移は殆どしませんが、ある程度の大きさになると神経などに障害を起こすので、一般には全摘が好ましく、その際の予後は良好な腫瘍です。

悪性脳腫瘍は転移が心配

皆さんもご存じのように“脳”は替えの効かない大切な臓器です。悪性脳腫瘍は、急激な増大や脳内で転移をし、一般的には治療後の予後も悪い病気です。病種としては、悪性神経膠腫・悪性胚細胞腫瘍・転移性脳腫瘍があります。転移性脳腫瘍以外の腫瘍は脳の中から発生する腫瘍です。急激ながんの増大や、他の臓器への転移も危険性が高いために早期発見・早期治療の必要な怖い病気です。 

比較的稀な小児脳腫瘍

極稀な腫瘍として、小児脳腫瘍があります。髄芽腫や胚細胞性腫瘍などがあり、残念ながら標準的治療法が確立されていないのが現状です。手術のみではなく、放射線療法や化学療法などの集学的治療が必要です。また、低年齢の場合、放射線療法の障害を受けやすいので化学療法が重要な役割を占めています。

これらの脳腫瘍におきましては確固たる原因は解明できておりませんが、医療検査機器(CTやMRI)の日進月歩の先端技術により、極めて小さな病気因子も発見できるようになりました。
定期的に脳ドックなどの健診がとても有効です。

【脳腫瘍】が心配な人へ、おススメ健診コース