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気になる病気をチェック!
注射器イラスト

膀胱がんについて

膀胱は腎臓で作られた尿を溜めて排出する臓器です。膀胱がんの多くは、膀胱内部の移行上皮から発病いたします。40歳を超えた男性に多く、年間で約12,000人の発症者がいます。膀胱がんが発症する原因はハッキリとしていませんが、タバコ喫煙においては発症率が2・3倍になると言われています。他の癌とは違い、比較的早期より症状が出やすいのが特徴で、発症当初には血尿が起こる事が最も多く、自己診断や定期健診の尿検査で発見されます。この血尿は痛みを伴わないのが特徴で、「無症候性血尿」と呼ばれます。ほかの症状は、膀胱炎の症状と似ており、頻尿などの排尿障害が起こります。膀胱がんが疑われる場合の検査法は、「膀胱鏡検査」が精度の高い検査として行われます。膀胱鏡検査は尿道からファイバースコープを挿入し、膀胱内を観察する検査で、男性では多少の痛みを伴うのが難点でしたが、近年ではファイバースコープの改良により、検査による苦痛は格段に軽減されています。

【膀胱がん】血尿には要注意

膀胱がんは40歳を過ぎて増えはじめ、70歳代が発症のピークとなります。
膀胱がんの8割以上の方に「無症候性血尿」が見られます。
血尿が出たのちに綺麗な尿に戻る事もありますが、高齢者が血尿を発症したなら、血尿が治まったとしても、膀胱がんを疑って検査を受けましょう。
膀胱がんの原因としては、タバコ喫煙・加齢・男性(女性の4倍)が考えられています。

膀胱がんは3つのタイプがある

・表在がん(乳頭がん)

膀胱の内側にできる移行上皮がんの内、癌が膀胱の粘膜にちょうど野菜のカリフラワーのように突起状に発生すると、表在がん(乳頭がん)と分類されます。
癌がイボのような形をしているために、根の部分は浅いので粘膜に浸潤せず、悪性度も低く治療がし易すい傾向があります。
さらに、根も浅いので転移が起こり難いということです。

・浸潤がん(非乳頭がん)

膀胱浸潤がんは癌の表面が盛り上がって、膀胱内側の粘膜に盛り上がって広がっていきます。
浸潤がんは名前のとおり、深く浸潤している事が多いために、転移も多く、悪性度も高いという特徴があります。
治療法としては、膀胱を全摘する外科療法や、放射線療法・化学療法が施されます。

・上皮内がん

膀胱上皮内がんは、他の上皮内がんと違い、ちょっと厄介な癌といえます。
ほとんど正常な細胞と区別がつかず、粘膜に癌細胞がばら撒かれているような状態です。
異常には気付きにくいのですが、実は悪性度の高いがんで、粘膜内を深く浸潤します。
BCG注入療法が有効とされており、完全に癌がなくなる可能性は約70%です。
しかし、BCG注入療法が効かない場合は膀胱全摘出術が必要となります。

膀胱がんに罹った有名人

  • ・菅原文多(俳優)
  • ・松田勇作(俳優)
  • ・やなせたかし(漫画家)
  • ・竹原慎二(プロボクサー)
  • ・西沢利明(俳優)
  • ・黒沢年雄(俳優)